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160年の歴史ある木の家のリフォームで心がけたこと

日本の木の家について

震災後の2014年

矢吹町S様邸リフォーム工事をお願いされた時のことです。

S様邸のおばあちゃんが嫁に来た時に「この家は100年前に建てられた。」と教えられたとのことでした。

計算してみますと

なんと江戸時代工期のペリー来航の頃に建てられ

それから160年もの間、

S様邸は風雪に耐え、更には500年に一度と言われた2011年の大震災にも耐えて建ち続けて来た家なのです。

江戸、明治、大正、昭和、平成という時代の流れとご家族の歴史を想像しただけでも

感動ものですね…

 

初めてS様邸を現調させて頂いたた時、壁や柱は前後左右に歪み 床は沈んで目まいを感じる状況でした。

この時、私はこのままの状態で住み続けることは大変危険であると感じました。

しかし天井裏に潜って驚きました。

なんと、天井裏の大空間には、煤に覆われた見事な梁がガッチリ組み合わさって力強く大屋根を支えているではありませんか!

それらを確認した私は

「床から下の部分を何とかすれば、この家は再生する!」

と強く思いました。

 

その後S様邸は

新しい基礎と土間コンクリートを打設して土台と柱を補強し

更に高性能断熱材と高性能樹脂サッシで快適な住環境を作り上げました。

(蛇足ですが、当時の高性能断熱リフォーム補助事業に採択され国からの補助金150万円を頂いて工事代金の一部にあてました。)

こうして

再生されたS様邸は、再び歴史を刻むことになった訳です。

 

 

つまり、

S様邸の小屋裏が教えてくれるように、良い木材を正しく使い、時々メンテナンスさえすれば家は間違いなく長く持つのです。

また、

S様邸の床下が教えてくれるように、何故木材が腐り家が歪んでしまったかを検証すれば答えが出てくる筈ですね。

 

千年の歴史を持つ世界最古の木造建築の法隆寺は

日本の建築において木材を正しく使うという素晴らしいお手本だと

私は思っています。

 

 

 

問題は

 

室温20~25℃、湿度50%という現代人が求める快適な住環境の中で

外気温との温度差で発生する結露による厄介なカビや腐朽菌から

如何にして

人と家を守るかということなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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